06 藤本由紀夫:オープンスタジオ

【フラッガー】藤本由紀夫(アーティスト)
【時】11月3日(木祝)12:00〜18:00
【場】高砂ビル412号室 神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル412号室
【問】TEL:090-5167-9840
毎年開催しているオープンアトリエです。普段のままの状態でオープンしています。


[岡田ルポ]
ルポのために訪れた藤本さんのアトリエ。そこでは部屋の至る所に取り付けられたスピーカーから、ピアノや鳥、何かを擦るような音など、様々な音が不規則に流れていました。聞いている人は音をセレクトし勝手に結び付けてメロディーにするそうで、数年前から実験としてやっているのだそうです。普段の生活の中で気がついたことや面白いと思ったことが作品に繋がっている、と藤本さん。部屋にはふとした瞬間に浮かんだアイデアから生まれた、ユニークな作品たちが並んでいました。その中の1つ、オルゴールを回す軸の先に、いくつかの多面体のサイコロが入ったガラス瓶がついた作品は、オルゴールの規則的な音とサイコロが転がる不規則な音が聞こえるようになっていました。これは同じことの繰り返しである生活と、その中で何があるか分からないこと、でも明日は絶対あるということを思い出させてくれるそうです。また、サイコロの音が鳴るのは回転と重力があるからなのだが、それは普段意識していないことで。でもそれが見えてきた瞬間、地球全体が関わっているからこの動きになるということに気づく。それが面白いと話してくださいました。藤本さんは作品ができた後でコンセプトを考えるそうで、目的、コンセプトからできた作品より面白いものができると仰っていました。他にも様々な話をして下さり、物事を新たな視点から見られる、とても新鮮で楽しい時間でした。神戸文化祭ではオープンスタジオをやっているそうなので、興味のある方は是非訪れてみてください。

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