03 中院俊子:ギャラリーあじさい企画展

【フラッガー】中院俊子(ギャラリーあじさい)
【時】溝川典子展 11月1日(火)~6日(日)11:00~18:00
石川晴久展 11月8日(火)~13日(日)11:00~18:00
【場】ギャラリーあじさい 神戸市中央区三宮町1-9-1三宮センタープラザ東館2F(三宮駅より徒歩5分)
【問】TEL:078-331-1639
【参】入場無料
https://gajisai.com/


◎溝川典子展:溝川さんは高砂市出身。2004年から約15年間パリを拠点に、「裸婦」をテーマに具象と抽象のはざまで描く制作を続けた。2018年からはニューヨークでも活動し、アフリカ系アメリカ人女性を描いた新シリーズを発表している。
石川晴久展:石川さんは神戸市在住の画家。毎年、ギャラリーあじさいでの個展を開催。これまでに油彩、水彩、墨、ペン、陶板など多様な描画方法により作品を発表してきた。
※最新の情報はHPやFacebookでお知らせしています。


[suimiルポ]
ギャラリーあじさいは三宮センタープラザの2階とにぎやかな雰囲気の中にありながら、落ち着いた雰囲気を感じられるアートスポット。1976年に開業され、オーナーご家族のコレクションや小磯良平氏をはじめとする神戸洋画会との関わりを皮切りに阪神淡路大震災も乗り越え、現在も運営されている。筆者とギャラリー、ほぼ同い年というご縁を感じつつ中院さん、スタッフの金崎さんにお話をうかがった。現在は一般的だが、オープン当時は企画展とレンタルを両方行う画廊は神戸にほぼなかったとのこと。そのころ女性が新しいことを始めるのはご苦労もあったそうだが、中院さんはあくまで穏やかな表情。あじさいという名前は神戸市の花にちなんだものですか?とお聞きすると、そんな意識はなく、六甲のご自宅のお庭にもあじさいがあって好きだったから、とさらりとした答えが返ってきた。逆にとても神戸らしいエピソードだと感じた。今回はギャラリーという場についてのお話をうかがったが、作品や作家の情報を詳しく知ることができるのもギャラリーならではの楽しさだなといつも思う。自分はおしゃべりなためつい話し込んでしまうことも多いのだが、初対面でお話はちょっと…と思われる方には簡単でおすすめな鑑賞法がある。どんな作品展でも「家にひとつだけ持って帰るなら」という視点で作品をチョイスするのだ。ただ見るだけとは違って、作品が急に身近に感じられるかもしれない。合わせるインテリアの妄想もまた楽しい。文化祭期間中は溝川典子展、石川晴久展が開催される。フラッガーのなかでも屈指の立ち寄りやすい立地なのでぜひアクセスしてほしい。

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