【フラッガー】磯崎たまな(dacktile)
<演劇「水の器」>
【時】10月30日(日)17:00〜 ※14:00から公開ゲネプロあり/31日(月)14:00〜、17:00〜
【場】スペース31 東灘区御影中町1-8-3メゾンユイト3階(阪神御影駅より徒歩3分)
【参】要予約/入場無料/終演後に投げ銭を賜ります!
<寸劇 the corner of「水の器」>
【時】11月3日(木祝)13:00〜、15:00〜
【場】白鶴酒造資料館 兵庫県神戸市東灘区住吉南町4-5-5(阪神住吉駅より徒歩5分)
【参】入場無料/終演後に投げ銭を賜ります!
【時】11月5日(土)13:00〜、15:00〜
【場】KOBE STUDIO Y3 河村啓生スタジオ 神戸市中央区山本通3-19-8神戸市立海外移住と文化の交流センター4階(JR元町駅より徒歩15分)
【参】入場無料/終演後に投げ銭を賜ります!
【問】TEL:050-1807-0523/MAIL:comenoko@outlook.jp
https://comenoko.wixsite.com/-site
◎『男と女がいる。二人はなにやら手仕事を続けている。それは彼らには欠くことのできないことのようである。一人の男が現れる。スーツ姿のその男の目的とは……。そこにはただ、水を湛えた甕が一つだけあった。』
磯崎たまな、鈴木こうすけ、生野和人のdacktile俳優3人による創作演劇を上演します。10月30日31日に本編を御影スペース31、文化祭期間中には、寸劇 the corner of「水の器」を酒蔵の趣きを残す白鶴酒造資料館、美術家で花人でもある河村啓生のアトリエにて上演します。ぜひこの機会に足をお運びください。それぞれの場所での「水の器」に乞うご期待!スペース31でのご観劇の上、寸劇をご覧いただくのがもっともオススメです。※29日前夜祭でも寸劇させていただきます。
[柴山ルポ]
物心ついた頃から子どもが出演できる街の演劇会に親しみ、以来演劇の道を歩んできた磯崎さん。ここ5年ほどは自分で脚本を書き、演出し、役を演じるコンパクトな寸劇を続けている。寸劇を始めたきっかけは2017年に画家の井ノ岡里子さんがSpace31で個展を開いた際、磯崎さんに展示会場での即興劇を提案したことだ。翌年には井ノ岡さんと二人組「Yacco gumi」を結成し、元町のエビアンコーヒーで参加型の仮面劇を開催した。私は以前参加した即興演劇のワークショップを思い出して「演劇は、嘘なのですか?」と尋ねた。磯崎さんは「嘘だからこそ本当が見える」という演劇界の通説を引用しながらも、それを成立させるためには、演者からチケットのもぎりに至るまで携わる人全員の並々ならぬ熱量が必要だと教えてくれた。現実の人間関係でつまずいたり、疑問を隠しながら演じたりしていると、とたんに白けてしまう。虚構の世界を作り上げる点では、私が普段制作している絵画というメディアにも通じる部分がある。演劇は、虚構の中に生身の人間という危なっかしいものが加わり、その瞬間にだけ立ち現れる「本当」を見せる。今年の神戸文化祭では、二人の俳優とともに寸劇を行う。共演する俳優たちもまた、それぞれに独立した考え方を持っているという。「私も含めてみんな頑固だから、うまくいくかな…。」と笑う磯崎さんの目には、人間への尽くせぬ興味と信頼がうかがえた。
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