【フラッガー】伊藤由紀(淡路屋)
【時】11月1日(水)〜5日(日)12:00~19:00いつでもどうぞ(所要時間25分)
【場】淡路屋の隣の2階 神戸市兵庫区笠松通7丁目3-6
【参】参加無料・予約不要

2年も前になるのですがNHK さんが本当に72時間カメラをまわして、「ドキュメント72時間」と言う番組にしてもらったのを現場でみていただけます。小さな店を一人でやっているのでこったこともできず誰も興味ないとおもいますが来て頂いたら、2階に案内しますので勝手にスタートボタンを押してもらうという店主自らが、逆聖地巡礼を企画しました。

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淡路屋さんは、兵庫区和田岬の静かな路地にあります。店を切り盛りするのが伊藤由紀さん。23年前、クレープ屋で修業を終えた伊藤さんが、もとはお祖母さんが食堂として始められたお店を引き継ぎ、クレープ屋として開店したところ、その日から子どもしか来なかったのだそうです。それで駄菓子を置き始め、たこ焼きも焼き、…とあれこれやっていくうちにどんどんメニューが増えて今のかたちに。店の表は伊藤さん手書きの楽しいメニューがいっぱい。駄菓子のほかに、マギー司郎マジックグッズ(300円)など怪しいおもちゃもあり、いつも夕方は子どもたちで賑わいます。
「ここでは仕事が井戸端会議みたいなんです」と伊藤さん。子どもたちは、蜂の巣が今どこにあるのか、など町の情報を日々教えてくれるし、親たちも立ち寄って、家では言えない子育ての悩み事をつい話していったりするのだそうです。23年続けるうちに大人になったかつての小学生が飲みに立ち寄ってくれることも。「なんやろうねぇ、不思議な空間やと思うけど…当たり前すぎて…」と伊藤さん。
そんな伊藤さんは、兵庫区・長田区を拠点に活動する”下町レトロに首っ丈の会”の会長の顔も持ち、また自らが”おかんアート”(説明省略します!)の作り手でもあります。伊藤さんの、オールフリーハンド裁断の、なんとも言えない力の抜け具合を備えた作品に魅せられたファン多数。
そんないろいろな活動すべてについて「テーマは笑いです。それが軸なんです。」と。「これからも元気で、笑いながら慎ましくやっていきたいです」と話す伊藤さんでした。神戸文化祭期間中ビデオ上映される「ドキュメント72時間」は、2年前の放送を見逃した方必見です。見終わったあとは伊藤さんに撮影秘話もぜひ聞いてください!(有吉ルポ)