25・26 阿部大、ハヤセエイジ、だるま森+えりこ、サミーサービスJr.:湊山温泉全裸音浴会【要予約】

【フラッガー】阿部大、ハヤセエイジ、だるま森+えりこ、サミーサービスJr.(全裸音浴愛好会)
【時】11月9日(水)11:00〜15:00
【場】湊山温泉※詳しくは参加申込後お知らせします。
【問】umidas.kinugasa@gmail.com
【参】定員10名。参加費等詳しくは申込後にお知らせします。メールにお申し込みください。


◎心を真っ裸にする音浴会?どんな音浴会が実現できるのか、異色の組み合わせで実験してみます。


[衣笠ルポ]
阿部大:湯船の湯にゆっくりと身体を浸からせる。じんわりと温かさが馴染んでいくとの同時に、自分の中にアートの血流が流れていくのを感じる。それは、静かで広く平らのようで深く立体的なようでもある。大学時代、現代アートの制作に明け暮れた阿部大さんと、今の阿部大さんのアートへの向き合い方は対照的だ。表面的にはそう見えても根底にあるものは何も変わらない。むしろ自分のくらしに根付いた力強さは増しているのかもしれない。「ゆるく」が阿部さんのキーワードだ。肩の力を抜いて自然体で感じとっていけるもの、それがないとアートなんてはじまらない。阿部さんのアートとの向き合い方は、そう感じさせる。神戸文化祭でしようとしていることを聞いても「待つ」と一言。「何を?」の問いには、「わからない」と。何がきっかけとなり、自分が反応していくなんてわからない。いや、むしろそれを決めてしまったら、可能性を狭めているのと同じだ。静かに待ち続けるからこそ、感じとれるものがある。阿部さんの「わからない」は、そのように聞こえる。阿部さんの大好きな日課に、犬との散歩がある。これも阿部さんは、犬に散歩に連れていってもらっていると言う。阿部さんの「待つ」姿勢が垣間見れる。散歩中に感じるにおい、湿度、暖かさ、冷たさ、季節の移り変わり、日常にある様々なものが阿部さんを刺激する。阿部さんのくらしにアートが日常化する。

[ハヤセルポ]
衣笠収(サミーサービスJr.):「日常への投石」アートへの視点や関わり方に、親しみを感じた。仕事として「それ」に出会い、思考は緩やかに変容、日常が刷新されていく頃には、「それ」を伝える側にまわっていた。親しみを感じたのは、自分の体験と少し似ていたからだろうか。衣笠氏の「それ」とは、作家をより身近に感じるプラットフォーム作りだったり、落武者に扮して音頭を踊ることであったり、卵かけご飯を食べに行くことだったりする。もはや「それ」はある種の表現活動といって差し支えないのかもしれない。氏は一連の活動を「日常に小石を投げる」行為だと仰っている。が、たまに岩石も投げているように感じてならない。均一化していく世界への違和、卵かけご飯のレジスタンス。つまり自分は落武者にpunkを感じたのだ。現在フリーなフリースペースの営業、日本一ミッションがクエスチョンなNPO法人の運営と、衣笠氏の日常は胸騒ぎでいっぱいだ。投げられた小石は折り重なる非日常への呼び水となるか。さぁ、波紋よ、ひろがれ。

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