【フラッガー】桑原嗣佳(ヒンホイ)
【時】11月1日(水)〜5(日)11:00から夜まで
【場】ヒンホイ 神戸市中央区下山手通5-8-14 山手ダイヤハイツ6号2F(078-382-0073)

10周年と神戸文化祭を記念したスペシャルプレートを1000円で提供します。

——
タイ好きの奥さんが考えたタイ語の「蛍」、それが県庁そばのヒンホイの店名になりました。店長の桑原さんに、カレー屋をやろうと思ったのはいつ頃かと聴くと「15歳、中三の冬」と、思いがけなく明確な答えが返って来た。「あんた大学行く気ないやろ。今ここで進路を決めなさい」と姉に言われてカレー屋になると決心したそうです。15歳の少年は12年後、弱冠27歳で店をオープン。目指す店は?と聞けば「カンテ・グランデ」と今はもうない「あしゅん」。カンテ・グランデは広くて庭まである店で、あしゅんは三宮のビルの3階にあった。高校生にとって千円払って食べるあしゅんのカレーは特別だ。3階に至る階段がそのまま大人の階段だった、と目が遠くなる桑原さん。インドにも勉強に行き、その後、自作のカレーをあしゅんの店主に試食してもらうなど、今思うとぞっとするようなことを平気でやった見所のある若者だったんですね。ヒンホイは朝8時半から390円のモーニングをやっている。県庁職員とか当て込んだのですか?と聞くと「時間が微妙で来るのは同業者。ときどき堀江座の斉さんが来てくれます。」ですって。最後に神戸文化祭について聞きました。「何もしなくてもフラッガー、とか、掴み所がないのがいいですねー」。ヒンホイは今年で開店10周年です。(下田ルポ)