【フラッガー】田岡和也・仲島義人(カルチア派)
【時】11月5日(日)13:00〜16:00頃まで
【場】カルチア食堂 神戸市兵庫区笠松通7-1-8
【参】参加費:1,000円、要予約(taokakazuya@mac.com)、定員4名

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※小学生の場合は保護者の同伴が必要です。

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和田岬にある「カルチア食堂」には夜な夜な界隈のオモシロイ人達が集っている。店主の仲島義人さんが考案した店名のカルチア=カルチャーには、文化という意味もあるが、語源にあたるラテン語の「耕す」という意味にこそ、カルチア食堂の本懐がある。かるちあは?カルチア派とは何であろう。
夜な夜な集うオモシロイ人達のなかに和田岬在住のアーティスト田岡和也さんがいる。カルチア派を自認する1人だ。2006年に大阪芸術大学の初個展から在阪ラジオ局の主催するアーティストオーディションを通過し、誰もが知る大手自動車会社や通信会社の仕事を手掛けるなど、マスプロダクトの世界で一時、イラストレーター、美術家のスター、アイコンとして、その階段に足を掛ける。誰もが知る何者かを目指して・・・。2015年、アート大阪2015の会場前、彼は雑踏のなかに自身の作品を持って街に身をおいていた。彼の横顔にかつての気負いや虚飾の影は見えない。流行、消費を牽引し、消費されるアイコン。どこの誰でも良く、誰でもない、顔の無い私ではなく、田岡和也、固有の顔、感性をもった人間として、自らの世界を広げ「耕す」こと、創作を続けている。
仲島義人、田岡和也、出会うべくして、出会った二人なのかも知れない。虚飾(みせかけ)の流行、蕩尽(からっぽ)という名の消費、無貌(のっぺらぼー)の価値観=何でもあるが、何もないに、興味は無い。オモシロクない。誰かの造った、既製品、思惑よりも、未完成でも、荒削りでも、自らが自らの感性を頼りに生きること。作ることがオモシロイのだ。そんな2人が出会った。
よく似た2人の関係は始まったばかりで、もっと互いを知るまでの「余白」がたっぷりだ。「余白」とは、フロンティア(開拓地)に他ならず、フロンティアを「耕す」2人は、まさしくカルチア派。「余白」という名の”遊び”を大切に毎日を生きることで、人はもっと自由に、もっとオモシロク、人生を創ることができる。「カルチア派」となる条件は、唯1つ。カルチア派であると自認すること。宣言すること。つまりは、生きるを”遊ぶ”ことだ。
「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」人間を規定する観方の一つだが、オランダの歴史学者の慧眼は、和田岬のあの二人を見つめていたのだろうか。文化の根源には遊びがあると・・・なんちゃって。(垰下ルポ)