(16)「ひとつの絵本が出来るまで」のお話をいたします
【フラッガー】WAKKUN(イラストレーター)
【時】11月4日(土)19:00~
【場】TuKuRu 神戸市中央区元町通6丁目 5-13(078-360-3316
【参】予約不要。定員30名くらいです。お話をお聞きになられるかたは、ドリンクを注文いただけたらと思います。
http://www.kobe-motomachi.or.jp/shop-search/280

 

ひとつの絵本が出来るまでには、いろいろな事があります。ずっと昔の忘れかけた出来事や、どこかでつながっている人の絆。そういう、普段はあらわれてこない事柄が、からまったりねじれたりして、やがて一本の紐のようにしなやかな物になっていくようです。絵本ができるまでの、様々なエピソードや人の出会いをお話したいと思います。

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WAKKUNは、生きていく中で気づいたこと、感じたことを、墨と筆を使って紙に描きます。いつもバンダナを頭に巻いていて、そこからはみ出たモサモサの髪、丸い縁の眼鏡という姿は、遠くからでもすぐにWAKKUNだとわかります。 そんなWAKKUNが絵描きになることを決めたのは大学在学中のとき。ゼミで起きたある事件にショックを受け「これからは自分の一番好きなことで勝負する」と決意したのだそうです。大学を辞め、制作を続けながらもがく日々を送る中、友部正人、坂田明といったミュージシャンたちと出会いますが、そんな素敵な人たちに出会うとき、「自分は絵で何がしたいのかな」と、自分をちっちゃく感じてしまうこともあったとか。あるとき、そんなミュージシャンやそのほか自分が尊敬する人たちとの交流の中で「一流の人は確実に自分の愛していることがエネルギーとしてほとばしっている!自分が何に心を動かされるのか、そこに気づくことが大切なんや!」「僕の中で腑に落ちたこと、僕が思った僕だけのことを描いたらええんや」と気づいたのだそうです。今にいたるWAKKUNの創作の原点はそんなところにあるのです。 ワークショップに呼ばれて日本各地に出かけ、小さな子どもからお年寄り、アフリカから来日中の人たちなど、多種多様な老若男女と一緒に絵を描いてきたWAKKUN。そのときに起こった奇跡のような出来事や、嬉しかったこぼれ話などを昨日のことのように話してくれるWAKKUNは、そこでの出会いを通じて、また新しい創作の種を拾い育てているようでした。 昨年は、神戸を元気づけた人に贈られるロドニー賞を受賞したWAKKUN。今日も神戸の街を歩き、出会った人とお喋りして、絵を描いて、それをたくさんの人に見せて、一人一人を元気にしているのだろうな…。(有吉ルポ)