<<<前夜祭やるよー>>>
神戸文化祭前夜祭はフラッガーとハンターが集まるパーティーです。
フラッガー同士が交流する機会であり、ハンターはフラッガーに11月はどんなことをするのか直接聞ける機会です。神戸文化祭ってなあに?という方も大歓迎。今年は4つのエリアに分かれて開催します。前夜祭を巡って神戸文化祭を一足早く体験してみませんか?
<北エリア前夜祭>
【時】10月11日(火)、11月1日(火)両日とも15:00~19:30
【場】鈴蘭台駅 改札口(セブンイレブン前)集合
【問】TEL:080−3865−4870(担当:クキタ)
【参】定員10名。 参加費無料(下記①~④プログラム事前申込制、⑤ ⑥ 参加自由)
内容:「まちの表現者集まろう!」展示物鑑賞+坂のまち歩き+「森の入りぐち」「うわの空美術館」内覧+鈴蘭台のこと案内 + 映像上映
15:00 ① 鈴蘭台駅 改札口(セブンイレブン前)集合 イベント概要説明 +[鈴蘭台 坂のまちmap]配布
15:10 ②「ベルスト鈴蘭台・北区役所:まちの表現者集まろう!」駅ビル案内 + まち歩き
15:50 ③「森の入りぐち」内覧
16:20 ④「うわの空美術館」内覧
16:50 ⑤[鈴蘭台 坂のまちmap]を手に、まちのお店へ(各人好きなお店へ)
18:30 ⑥「ベルスト鈴蘭台・北区役所」集合 ▶︎ 鈴蘭台のこと案内 + 映像上映
19:30 終了
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「坂のまち「鈴蘭台」個性的な坂を歩こう!~歩く・表す・現れる~」
鈴蘭台を歩いていると、いろんなことに気づきます。目に入ってくる景色がどんどん変わっていくんです。登ったり、くだったり。右に曲がったり、左に折れたり。それぞれの家の玄関もとても個性的に感じます。道端にいろんな種類の花が咲いています。お地蔵さんと目が合ったり、大きい石が積んであったり、その間から変わった草が生えていたり…。ちょっとした気づきにあふれています。鈴蘭台は、神戸の海側に住む人からすると、六甲山の北にある、高い場所で「台」のような場所と思っているかもしれません。でも、鈴蘭台には「台」ような平地はなくて、小さな谷と小さな尾根がいくつもつながって、坂の道が延々と続いています。昔からある道は、特に曲がりくねり、独特な表情をしています。個性的な坂がいっぱいあり、なんだかとっても、まちが立体的に感じられます。汗をかきながら坂を登っていると、いろんな人の思いが積み上がって、まちが出来上がっているように感じられてきます。「きっとあのおばあちゃんもいろんなことを思いながら登っているんだろうなぁ」「このおじいちゃんは涼しげに闊歩しているなぁ」「この子は坂でうまく遊んでいるなぁ」「ジョギング大変そうだなぁ」…。坂のまちを歩いて、いろんなことを思う自分がいるように、「このまちに生まれ育った人たちは、どんなことを感じて、どんな表現したいんだろう?」と思い始めました。だんだんと、まちのみなさんが「表現したもの・したいもの」を見てみたくなりました。作品を集めて展示をすると、楽しいんじゃないかなぁ、と思いました。
「うわの空美術館」に協力をいただき、今年の3月「まちの表現者集まろう!」という作品展示企画を「ベルスト鈴蘭台・北区役所(鈴蘭台駅直結)」で始めました。いろんな世代・いろんな立場のみなさんがつくったものを持ち寄ります。月替わりで展示内容が変わっていきます。この展示を始めて、変わってきたことがあります。毎月準備をしていると、声をかけてこられる方が増えてきているんです。「ここの絵を他のまちでも飾りたい」「楽しく描いたので、私の絵を飾れないか」「描いているところをまちの人に見てもらいたい」「子どもたちがここで歌を披露したいと考えている」「何もなかった場所が明るくなった」「気づくと風景が変わっているので楽しい」などなど。展示をきっかけに、まちの人たちの表現と希望の言葉が集まっているように感じます。多くの人が「公共の場に飾るのは少しハードルがあるけど、この場所であれば飾ってみたい」と仰います。ちょっとの勇気で、最初の一歩が踏み出せる空気が生まれているのかもしれません。それは、まちのみなさんの思いがあふれてきているようなもの。そんな思いが交わりながら、まちの個性が現れてくる場所になっていくのだろうと思います。
神戸文化祭を機に、神戸電鉄に乗ってみてください。鈴蘭台で降りて、「まちの表現者集まろう!」を覗いてみてください。坂のまちを歩いて、いろんな坂を味わってみてください。その中に気づきがあったら、是非教えてください。鈴蘭台にある「うわの空美術館」「森の入りぐち」に、手すき紙でつくったカードを置いておくので、描きにきてください。まちに飾らせていただきます。みなさんの言葉が、きっと鈴蘭台の新しい個性につながっていくと思います。
(文:久木田啓(森の入りぐち))
<中央エリア前夜祭>
【時】10月21日(金)18:00〜20:00
【場】KOBE STUDIO Y3 神戸市中央区山本通3-19-8海外移住と文化の交流センター3F
【問】TEL:078-222-1003/MAIL:nandemonaihi@kobebunkasai.club(神戸文化祭事務局)
【参】予約不要、入退室自由。一品持ち寄りでお願いいたします。
これまでの神戸文化祭活動記録写真のスライドショーを行います。どなたさまもお気軽にお立ち寄りください。
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改めて中央区ってどんなところ?
中央区代表
下田さん(C.A.P.)、高橋さん(C.A.P.)、所薫子さん(アートスペースかおる)
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下「中央区はもともと生田区と葺合区だね」
高「ここ(KOBE STUDIO Y3)は?」
所「ここがブラジル移民館だった頃、建物の西の端に生田警察所管の交番があったから生田区よ。白いごつい自転車で町内をよく廻られていましたよ」
下「海側と山の手では言葉通じないよね」
所「様子がちがうわー」
高「海の手は居留地もありますからね」
下「Y3のすぐ裏(山)、イノシシ出るもんね」
所「居留地にイノシシの目撃情報ってないわねえ…」
高「裏の桜の木の辺りや建物挟んだ南側の道路側の花壇あたりも出ますね」
所「花と緑のまち推進センターのに近くにも出没してますよ」
下「昔はここでも植えたばかりの花の球根が、掘り返した土の匂いで知られて根こそぎやられてたね〜」
所「里芋みたいなものね」
高「わたしの鉢も全部ていねいにひっくり返されてましたよ〜泣」
下「うんうん。子どもが小さかった時、Y3まで連れてきていて夕方帰る頃になってもまだ遊んで車の後ろの方でごそごそしてなかなか車に乗らなかったのね。「早く乗りなさい!」って言ったらイノシシの親子だった!自分の子ども置いて一緒に帰るとこだったよ〜」
高「イノシシと子どもさん一緒に連れて帰っても大騒ぎですね」
下「イノシシたちはごはん食べて、遊んで、気がすんで、信号が青に変わったら横断歩道を横切って移動していってたね〜」
一同「うはは〜!!」
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魅どころたくさんの中央区なのですが、イノシシの思い出を掘り下げた中央区談義でした〜
きりんメモ++++
1980年(S55年)12月1日に中央区誕生です。名前は、公募の結果第一位であったことと、市の経済、交通の中核的存在であることからふさわしいとしたからだそうです。他の候補としては、「みなと、布引、港、南、扇港、緑、港都」などがありました。
葺合という地名があらわれたのは明治になってからで、鎌倉時代の旧葺合区あたりは葺屋荘(ふきやのしょう)という荘園だったそうですが、葺屋は吹き屋に通じるので(きりん的には吹っ飛んでいくと思いました)、合わさる方が相応しいということで葺合になったとかならなかったとか…という説もあります。
引用、参考にしました資料『中央区のあゆみ』道谷卓著(神戸市中央区役所発行)は、まとまりよくて読みやすいです〜♪
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文責 片岡きりん
<西エリア前夜祭>
【時】10月22日(土)18:00 citygallery2320集合
【場】citygallery2320 神戸市長田区二葉町2-3-20
【問】TEL:078-222-1003/MAIL:nandemonaihi@kobebunkasai.club(神戸文化祭事務局)
【参】要予約。メールにて神戸文化祭事務局までお申し込みください。件名に「西エリア前夜祭参加希望」と書いて、お名前、人数、連絡先をお知らせください。返信を持って予約完了となります。
ギャラリーで古巻和芳展を見てもらい、徒歩1分、近くの居酒屋バーsakazukiに移動します。飲食代は実費です。店主はカメラマンの池田さん。
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「GO WEST」(文:エイジハヤセ)
フラッガー座談会のため、筆者と中華料理店店員兼シンガーソングライターの浜口氏は、向井氏の運営するcity gallery2320に集まった。
city gallery2320は、新長田にある民家を改装したギャラリーである。しかしそのギャラリーでは、秋まで展示がないとのことで隣接する向井氏の自宅兼事務所へと通された。そこには氏の来歴を物語るコレクションがところせましと飾られていた。向井氏は20代半ばからギャラリー運営に携わり、途中紆余曲折ありながらも、現在祖父母の持ち家であった場所を、地域の人達とともにリノベーションして運営をしている。それがcity gallery2320である。
次に案内されたのが、芸術書の閲覧ができる「藝術文庫」というスペースだった。ここには書棚だけでなく、洒落た机やスツールがあり、まったりと蔵書に目を通せるようになっていた。この膨大な蔵書やコレクションは向井氏がギャラリー運営に携わりながらコツコツと集めたものだそうだ。我々はそこでようやく一息つけたこともあり、筆者はなるべく端的に趣旨説明をした。
共通の知り合いがけっこういる、そんなコウベあるあるを肴に話が盛り上がってきたので、いよいよ座談会のテーマである各自の活動区域の「よいところ」を探そうということになった。我々が活動するのは中央区以西、兵庫区と長田区である。「だいたい西側の人は、住んでるところが活動場所という事が多い」と向井氏が仰った。浜口氏は基本的に、生まれてから今日まで兵庫区に住んでるという。そういえば、長田区はもちろん、須磨区で活動してる知人にも、そういう人は多い気がする。そもそも向井氏や浜口氏がそうだ。居住地と活動場所が近いことで様々なストレスから解放され、活動に集中しやすいのか?また住んでる気軽さからか、フラットなご近所付き合いもさかんになり、横の繋がりが作りやすく、活動の広がりを持ちやすいのかもしれない。西側にはそういう良さがある気がする。賑やかなオフィス街である三宮や元町だと、こういう活動のあり方は難しいだろう。、、、多分。
結局時間内に結論は出ないままお開きとなり、我々は表へでた。小雨が降っていた。別れの挨拶を済ませ、素敵なギャラリーのチラシや図録を向井氏から頂いた浜口氏と筆者は、ホクホクとした気持ちでcity gallery2320の膨大なコレクションに思いを馳せながらそれぞれの家路についたのであった。
参加者:向井修一(city gallery2320)、浜口富貴(中華料理人見習い兼歌手)、エイジハヤセ(ガラクタZ)
<東エリア前夜祭>
【時】10月29日(土)17:00〜19:00
【場】ギャラリー Space31 神戸市東灘区御影中町1-8-3メゾンユイト3F(阪神電車御影駅下車、北東方向へ徒歩3分。青い建物の3階です)
【問】090-9983-5618(嘉納秀樹)までショートメッセージでご連絡ください
【参】要予約。定員10名前後。会費 1000円(軽食、ソフトドリンク、お酒など用意します)
ゲスト 磯崎たまなさんによる寸劇を上演予定です。その他の詳細は神戸文化祭のHPで告知します
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前夜祭が開催される『Space31』の最寄駅、阪神御影駅に泉が湧いているのをご存知でしょうか?南側の高架下に蒼く澄んだ水を湛えるこの池は『沢の井』と呼ばれています。【写真①】その歴史は3世紀に遡り、神功皇后がお姿を水面に写しお化粧を召された所『御影(おんかげ)写し所』として、御影(みかげ)の名の起源だと言い伝えられています。この地で採れた良質な花崗岩は「御影石」と呼ばれました。中世に入り、里人がこの水で醸造した酒を後醍醐天皇に献上したところ、たいそう喜ばれ(深くご嘉納あらせられた)、これを無上の栄誉とし「嘉納」を氏族の名とした、と言われています。このようにして南北朝時代に始まった酒造業は江戸時代に発展し、「灘の生一本」と呼ばれて全国的に有名になり、御影は灘五郷として日本有数の酒処となりました。
美味しいのは酒だけではありません。阪神御影駅から南に歩いて5分、43号線沿いに、1801年(享和元年)創業の御菓子処『虎屋吉末』があり、竹の皮で包んで蒸した天津知(でっち)羊羹が人気です。同駅を北へ歩き国道2号線を渡って3分、JR神戸線高架の近くに、1868年(慶應4年)創業の御菓子司『常盤堂』があり、名物の「雪月花」は形も美しい3個セットの最中です。また、阪神御影駅から東に延びる高架下は『旨水館』という市場になっています。日常の食料品店はもちろん、飲食店、雑貨店やギャラリーなど、昔からあるお店と新しくできたお店が融合して、楽しい空間を創り出しています。
他にも周辺の名所はまだまだあります。阪急御影駅から徒歩5分の位置に1200年近い歴史を誇る弓弦羽神社があります。ここに祀られている熊野大神のお使いである導きの八咫烏が、日本サッカー協会のシンボルにもなっていて、境内には御影石のサッカーボールもあります。羽生結弦選手の勝利祈念で全国的に有名になりました。情緒のある佇まいです。【写真②】御影の天神さまとして親しまれている綱敷天満神社はそこから西の方向、石屋川のすぐ近くに位置します。12年かけて作られた干支の石像が円形に並ぶ中心にはパワースポットがあります。【写真③】そこから石屋川を南に進むと昭和8年竣工のレトロな建造物、御影公会堂があります。野坂昭如の「火垂るの墓」にも登場しています。空襲、震災に遭いながらも倒壊を免れました。2017年に耐震改修工事を終え、かつての面影が残されています。近代柔道の祖と呼ばれる嘉納治五郎コーナーもあり、オムライスで有名な地下の食堂も人気です。【写真④】灘五郷の一つである御影郷、白鶴酒造の創業家の収集品の展示のため1931年に設立された白鶴美術館は.住吉川上流の西側に位置します。本館建物は登録有形文化財であり、青銅器や陶磁器などの所蔵品が公開されています。そのすぐ近く、住吉川の新落合橋西側から川に下りて徒歩で突き当たりまで北上すると、地元のファンも多い「蛍スポット」があります。毎年6月初旬には、樹木や茂みの緑豊かな水辺に幻想的な光景が見られます。(文:引頭真由美(ARTIST、ATELIER WINDOW 主宰)、嘉納秀樹(ギャラリー Space31)、中窪香織(ちゃわに屋))