39 築山有城:個展「放り投げて、決める」

【フラッガー】築山有城(彫刻家)
【時】11月3日(木祝)〜11月12日(土)9:00〜18:00(日祝は17:00まで)
【場】ギャルリー•パンセ(甲南大学内5号館1F) 神戸市東灘区岡本8-9-1
【参】入場無料/会期中無休
【問】jpn@maszo.com
http://instagram.com/yuki_tsukiyama


◎個展をやります。実は9月24日(土)からずっとやってます。観に来てね!
最終日11月12日(土)9:00~14:30は入試のため関係者以外学内立ち入り禁止となります。ご注意ください。(14:30~18:00は観覧可能です)


[suimiルポ]
築山さんは木、金属、塗料…様々な素材を扱う彫刻家だ。自分もいろいろな素材を使いたいほうなので、過去の作品写真を拝見しながら素材との出会いや制作過程をお伺いしているとどんどん時間が経ってしまう。そこで制作の上で大切にしていることはなんですか、と聞いてみた。”自分でコントロールできないこと、偶然性”という答えが返ってきた。造形方法にサイコロなどの偶然の要素をとりいれるほか、さまざまな素材との出会い自体も偶然の要素が強い。それは素材の見せ方、加工とそのつど向き合うということでもある。あるとき巨大な木を切るために大きなノコギリが必要になったが、現代ものでは見つからずネットオークションで大正時代のものを入手。結果、ボリュームのある木の存在感とともに古い大きな工具を展示することで、制作工程や時代など複数の時間の軌跡を感じさせる作品となっていた。今回も展示方法の面で、ある”偶然”を用いる計画をお伺いした。複数が一組となる壁面作品を学生さんと一緒に展示作業されるそうだ。作品、築山さん、学生さん。彼らは甲南大学のギャラリーの広い空間にどんなかたちの軌跡を描いたあと、そこに作品を残していくだろうか。見る者が心に描く軌跡と作品はどう重なるだろうか。自分も現地で確認したいと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です