【フラッガー】杉山知子(アーティスト)
【時】11月3日(金祝)、4日(土)、12:00~18:00
【場】personal gallery Tomo’s 神戸市中央区江戸町100番高砂ビル413号室
【参】参加無料・予約不要

日常、作品を制作しているアトリエをオープンに。併せてTOTOMOMO shopも開店します。小さな作品や版画、陶の植木鉢にアクセサリー、パズルやオリジナルノートなどを並べます。

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ちょうどいい、居心地のいい空間。それが美術作家・杉山知子さんのアトリエに足を踏み入れた時の印象です。美味しいハーブティーを頂きながらお話を伺いました。アトリエのある高砂ビルは三宮の中心地にあります。美大の大学院を卒業後、生まれ育った神戸に帰ってきた杉山さんは33年前にここにアトリエを構えました。ほどなくして仲間たちの溜まり場になったアトリエではこれからのアートや様々なことについて話をしたそうです。そんな中から杉山さんが一昨年まで代表を勤めていたNPO法人C.A.P.(芸術と計画会議)の前身となる活動も始まりました。現在は神戸市立海外移住と文化の交流センター内に事務所と複数のアトリエを構えるC.A.P.。そこでは誰もがアトリエに入り作家の制作活動を見ることができます。以前からアート作品が美術関係者や美術館の中に留まることへのもどかしさを感じていた杉山さんは「普段の作家活動をオープンにしていく事、自分たちの場所は自分たちで作り上げる事、作った場所に固執しない事」そんな思いを自身の作品やC.A.P.の活動で表現してきました。一連のお話を伺いなぜこのアトリエは居心地がいいのかわかったような気がしました。落ち着いた色彩。珍しい中二階。作品と調度品が多すぎず少なすぎず。目的を持った部屋だけど目的外のことも許される?例えばパーティーもOK!な感じ。居ていい空間。このアトリエ自体が杉山さんの作品なのだと感じました。30分のお約束にも関わらず2時間居座ってしまった筆者の気持ちを追体験したい方はぜひアトリエを訪れてみて下さい。きっと、あっという間に時間が過ぎてしまいますよ!(ハヤセルポ)