【フラッガー】西沢侑佑子(写真家)
【時】11月3日(金祝)〜5日(日)13:00~16:00
【場】ギャラリー&喫茶「あいうゑむ」 神戸市須磨区須磨寺町1-6-12

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昨年はハンターとして神戸文化祭に参加くださり、たくさんのフラッガーを訪れてくださった西沢さん。今回はフラッガーとして、須磨のギャラリー「あいうゑむ」で写真展を開いて参加してくださいます。
西沢さんは、おもに風景を撮影されていて、その写真は、色味を抑制していて静かな雰囲気を感じます。どこかで見たことのあるような階段や、公園の遊具の裏側のかたち。さびれた街の中の小さな水たまり。この空地には、いったい何があったのだっけ、と、なかなか思い出せないような不思議な感覚。ここ数年のテーマは、うつろいゆく時間のはかなさ、のようなものでしょうか、と西沢さんは語ってくれました。時間は流れて過ぎ去っていくけれど、それだからこそ、今、生きている自分を感じることもできるし、その大切な時間を切りとって、作品として残していけたら、と思っているそうです。でも、じっくりと構えて撮るのではなく、スナップのように軽やかに、なにげない日々の街の片隅を写しとっていけたらなあ、との事でした。いつも華やかな色の服装で、こぼれそうな笑い顔の西沢さんが、静寂感の漂う渋い写真を撮っておられるのは、なにか意外な感じもするのですが、お話を聞いていると、なにか腑に落ちるような気もします。
街の中を歩きながら、ひょっとしたら、ここは西沢さんがシャッターを切った場所かな、などと、ふと、思いを巡らせてしまうのも楽しいですね。(上村ルポ)