【フラッガー】河合早苗(インテリア・プロダクトデザイナー)
【時】11月3日(金祝)16:00〜17:00
【場】スタジオグラニート 神戸市東灘区御影郡家2-6-12ハイコート御影202
【参】参加無料・予約不要

報告会の後はスタジオグラニートのアーティストたちともご自由にお話しください。18時までオープンしています。

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インテリア・プロダクトデザイナーである河合早苗さんは今、スカンジナビアのロックカービング拓本に魅せられている。ノルウェーやスウェーデンの石の大地に描かれた紀元前8000年頃から紀元頃までの図象の拓本。10月28日には東京の上智大学でこれらについてシンポジウムを開催することも決まっている。
河合さんのオフィスが入る、御影のスタジオグラニートにてお話を聞いた。武蔵野美術大学でインテリアデザインを学び、卒業後にはミラノの建築事務所で4年間働いた経験を持つ。帰国後、創業より393年の京唐紙の老舗「唐長」と出会い、以来、日本の伝統工芸に潜む世界観を現代に繋ぐことにも力を注いでいる。拓本に興味を持ち始めたのは今から約10年前。日本とヨーロッパの両方に住んでみて、形象学上共通する紋様が存在することに気付いたのだとか。
「今年5月にはまたイタリアへ行きました。民族の移動や石に刻まれた古代の紋様、いにしえの人たちがなぜこんなことをしたのか?人類のクリエイションの根源は何か?ということに非常に惹かれています。最近はこれまで脳内でバラバラだったそれらの情報がつながっていく感覚があります。」河合さんは目をキラキラさせて、楽しくてしょうがないという様子。
神戸文化祭2017では、東京でのシンポジウムの報告会をアーティストも交えて開催するとのことで、様々なジャンルの方々の参加を待っている。
(築山ルポ)