【フラッガー】エイジハヤセ(ガラクタヘブン)
【時】11月3日(金祝)13:00~18:00(途中参加・退室可)
【場】ガラクタヘブン 大阪市淀川区十八条2-6-5(最寄駅・ 御堂筋線東三国駅徒歩約12分・阪急三国駅徒歩約12分)(090-8128-3182)
【参】参加無料・予約不要。ただし、ご自宅で眠っているいらないレコードかテープかCD、バンドTをください。

「神戸」「文化」「祭り」の文言を入れこんだ詞を、イベント実施時間中に曲をつけて「歌」として完成させる。また普通の民家で大きな音をださずにそれらを録音する。客席には楽団と同じ音像を把握できるようにモニタースピーカー、曲作りに関与したい人用にトークバックマイクをご用意。ヘッドフォン越しの交流を図ります。ついでにお酒もご用意。
今回はオールディーズ愛好会出身の「fungea」という、JAGATARAに憧れつつも大瀧&山下両先生のような含蓄あるうんちくを言いたくてたまらないおのぼりさん達を召喚。 来たれ、趣味趣味音楽愛好家。
*開催前までに「詞」と「曲」のデモはFacebookページ(エイジハヤセで検索)にあげます。このデモがどう変化していくのか?当日来れば2倍楽しめます。
コンダクター:エイジハヤセ/楽団:fungea/手伝い:rock’n’roll volunteers

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今にも倒れそうな、と言うと失礼かもしれないがそんな形容がとっさに出てくる。「ガラクタヘブン」は大阪、三国にある築70年の木造古民家を使ったスペースで、エイジハヤセさんたちの手で改装を進めている最中だ。ハヤセさんは大学時代から友人と「fungea(ファンゲア)」の名でバンド活動を続け、ギターボーカルを務める。そして同バンドのドラム担当、ヒロヤマダイラさん(大学の同窓生でいろいろな職業を経て現在はバーテンダー)と共にここを立ち上げた。生活感と廃墟感が混在した部屋の奥にたくさんの音楽機材があり、ようやくここは音楽スタジオのようなものを目指していることがわかった。音楽についてはあまり詳しくない私がこの空間を説明するならば、大学時代に友人と過ごした、脈絡なく永遠に続くように思えた時間に非常に似ていて、なぜか強烈に懐かしい場所。社会に向けて何か主張しようという気負いは無く、ただ純粋に自分たちのしたいことをして語り合う。そういうことの楽しさを久しぶりに思い出させてくれた。もちろん音楽活動がメインとなるので、コンサートを行うつもりもある。けれどもやはり特筆すべきは「なにしようかなあ」という現在進行形の探し物の感じ、音楽や芸術、オカルトまでと幅広すぎる会話、相当頑張らないといけないDIYなどから生まれる、謎めいた「未来への期待」である。まだ何も決めなくて(つまり捨てなくて)よかった時代を彼らは生き続け、それゆえになぜか可能性を感じさせる。また行きたくなる、とんでもない空間が生まれてしまった。(柴山ルポ)