(71)山崎椅子店 /みる、きく

【フラッガー】山崎岩男(山崎椅子店)

【時】11月3日(土祝)〜11日(日)9:00~17:00/12:00~13:00は昼休憩のため閉店

【場】山崎椅子店 神戸市中央区国香通2-2-4(TEL:078-231-6032

◎いつも通り仕事をしています。文化祭で来ました、とお声掛けください。

 

澤木ルポ

山崎さんは神戸マイスターとして長年活躍されている椅子張りの職人さん。昭和41年から今の場所で「山崎椅子店」を営まれているというから、すでに50年を超えている。所狭しと置かれた張替え中の椅子、道具や材料が壁や棚に納められ、奥にはロックミシンが据えられている。馬の毛、ヤシの繊維、竹や籐の削りクズ。それらはすべて椅子の中身となる素材。今時のウレタンゴム系のクッション材と違い、馬の毛はなんと300年も持つ!のだそうだ。山崎さんに一番のこだわりをお聞きしたら、「どうやったら長持ちさせられるか、いつもその方法を考えている」と即答えが返ってきた。近頃の「安さを求め、ダメになったら買い替える」風潮を憂いつつ、コツコツと作業をする山崎さんに仕事の楽しさを聞くと「そりゃあ、形が出来上がっていくことが楽しいやん」と笑顔。異人館の古い椅子の話や皇族の椅子の仕様書の話など、どんなことでも聞けば丁寧に教えてもらえますよ。