(121)クロッキー&スケッチ部はフラッガー&ハンター vol.3 〜秋の一人旅編〜 /たいけんする

【フラッガー】柴山水咲(クロッキー&スケッチ部部長・美術家)

【時】11月7日(水)10:00〜18:00頃まで

【場】10:00にJR元町駅南側広場に集合後、移動します。

【参】参加無料。要予約。前日までお申し込みください。(柴山:w_t_r_bloom@yahoo.co.jp

◎今年のクロッキー&スケッチ部は、一人ひとりがプランを立ててフラッガーを巡ります。新聞で行き先をチェックして元町駅に集合したら、それぞれの旅に出かけましょう。夕方、描いた絵を持ち寄って集まり、一日を振り返ります。

 

児玉ルポ

地震と大雨の間の一日、お昼前に塩屋駅で柴山さんと待ち合わせをした。柴山さんはワンピースを「着ている」というよりワンピースの中にすっぽり「納まってる」印象だった。大雨のあとこんなに暑くなるなんて知らなかったから私たちは暑いねと言いながら784JUNCTION CAFEまで坂を登っていった。丸いテーブル、ブルーのソファ。庭の見える席に向かい合わせで座った。小鳥の家、まるめられたハンモック。その日のランチはお弁当スタイルで春巻きとチキンカツがメインだった。付け合わせに赤いものや白いぷちぷち。細いお箸。作品のことや小説のこと、互いの家族の話をした。学校に行かない子、古い家、ばらばらというよりそれぞれな家族。二つの家族にはどことなく似た点があった。トートバッグの中には大小さまざまなスケッチブック。あの人この人。メモを取ってる少しの時間でその日の私が紙の上に現れた。「これはしたくないなと思うことは何ですか?」と聞くと柴山さんは「生活」と答えた。帰り道、川にたくさんの七夕飾りと短冊が揺れていた。その中の一枚に「王さまになりたい」と書いてあった。