(5)祖父の写真で見る昭和の神戸、三宮、生田前 /みる

【フラッガー】宰井琢騰(旧マンダリンパレス)

【時】11月3日(土祝)〜4日(日)11:00〜18:00

【場】旧マンダリンパレス宴会場 神戸市中央区北長狭通1-10-9生田新道ビル5F

【参】参加無料(飲食代は別途)

◎実家の押入れから祖父の撮った写真の束がどっさり出土しました。その中から、昭和の街並みを写したもの、「これは」と思ったものをピックアップして展示します。とりわけ、現在のビルの前身であった「コーヒショップ サン」「アルサロ サンスター」の時代の写真(昭和30年代だと思われます)をきっかけに、生田前にあったキャバレー、アルサロ、ネオンが光る昭和の歓楽街の空気にも迫りたいと思います。周辺での懐かしい思い出をお持ちの方、是非お話しに来てください。

 

安田友子ルポ

四川料理店「マンダリンパレス」跡地。屋上にそびえる看板塔は生田新道のランドマークとして記憶している人も多い。かつて宴会で賑わった5階スペースは現在改装中で、内装を剥がした無造作な空間はまるでラボのような雰囲気をもつ。舞台や読書会、インスタレーションなどに利用できそうな実験場だ。眼下には神戸最大の歓楽街・東門街を望み、六甲山からはときおり風が降りてくる。東門街、生田神社、花時計、税関、港・・・祖父が残した昭和30年代のレトロな神戸の街並み写真を見ながら、「自分はなぜここにいるのだろうか」とルーツを探る。曽祖父の台湾パナマ帽の貿易にはじまり、戦後の娯楽業、そして高度成長期の飲食店へと時代とともに業態も変化してきた。祖父の写真を手がかりに神戸の街を歩き、当時を知る人を探し歩いた。バーやごはんやさんを訪ね歩き、懐かしく回想する人たちと出会った。文化祭では祖父の写真とともに自身が撮影した今の神戸を同時に展示する。今の神戸と昔の神戸、交差点にいるようなイベントになるだろう。