(11)アーバンピクニック /たいけんする

【フラッガー】村上豪英(Urban Picnic/神戸モトマチ大学代表)

【時】11月4日(日)まで毎日

【場】東遊園地 神戸市中央区加納町6丁目

【参】参加無料・予約不要

◎「アーバンピクニック」は、市民が東遊園地を通して都心を育てる社会実験です。アウトドアライブラリーをはじめ、各種のプログラムが開催されていますので、ぜひご参加下さい。http://urbanpicnic.jp/

 

 

帆足ルポ

アーバンピクニックが始まる前、東遊園地はどんな場所だったっけ。ちょっと思い出せなくなっているくらい、今の東遊園地はくっきり鮮やかです。街中を歩くと突然ぱっと視界が開き、芝生と空が広がります。初夏から11月までという期間限定ですが、芝生の東遊園地は散歩や昼食、家族でのおでかけや仕事の息抜きなど、「ちょっと寄る」「集まってみる」場所になりました。

村上工務店という「本業」がありつつ、「神戸モトマチ大学」と「アーバンピクニック」をなぜ始められたのか、村上さんに伺いました。「公共空間が良くなれば、神戸が良くなる」根底になるのは、「社会が良くなるように」という思いだそうです。例えばアウトドアライブラリー。東遊園地に来た人が本を寄贈し、徐々に本棚が豊かになっていく仕組み。「本を置いていけば、その分人の思いが貯まっていく」と村上さんは語られます。東遊園地は単なる公園であるだけでなく、「気持ちが置いていかれる場所」になるのです。「村上工務店・神戸モトマチ大学・アーバンピクニックが統合されてつながっていっているように思う」つながった先に、本当にしたい仕事がある、と。神戸が良くなると、社会が良くなっていく。東遊園地という広い場所から、あたたかな願いが発信されています。村上さんがアーバンピクニックで実現しているのは、「公園に来る市民の人が自分で公園にかかわること」のように感じられます。開催されているプログラムの大半は公募によるもので、市民が市民とともに公園を育てています。神戸文化祭の期間は2018年アーバンピクニックの最終日になります。お気に入りの本や大事な人と過ごしに、寄ってみてはいかがでしょう。