(37)GALLERY & SPACE DELLA-PACE /みる、かう

【フラッガー】 黒澤直子 (インテリア&アートプロデューサー)

【時】①「陶と硝子と」 伊吹尚子 大村淑華 二人展 10月25日(木)~ 4日(日)/②「かずをまとう」 奥村京子 彫金展 11月8日(木)~18日(日)

各日12:00~18:00

【場】ギャラリー&スペース デラ・パーチェ 神戸市中央区北長狭通4-9-10 黒澤ビル1F(TEL:078-392-9638

http://della-pace.seesaa.net/

◎①あたたかなもの。 あたたかなかたち。物語が始まりそうな 陶の器、光をまとう小さなガラスのオブジェやアクセサリー、日々の器を並べます。

②数字の並びを題材にシルバーやゴールドのアクセサリーを制作。身に付けるシンプルでモダンなアート作品を展示します。

 

三井ルポ

1972年。まだ国外が遠い場所だった頃。画を志す仲間4人で横浜から旅立った黒澤さん。一週間かけ冷戦中に戒厳令のでるモスクワを経由し渡ったヘルシンキ。ユーレイルパスでの13カ国の旅。そしてパリ、エコール デ ボザールで学んだ日々。信じられないような毎日の中「信じられないほど色んな人に助けられた」そうしてある婦人に言われた言葉が今の黒澤さんの活動を突き動かしています。『できるときに違う人にかえせばいい』多くの作家を応援する場所を開いたことも、その大きな窓から見えるお義母さんが大切にした木達の中、一本のアオユズに、毎年アゲハチョウがやってくることも、黒澤さんの守ってきた一つの輪の中の出来事なのかもしれません。「アートが廃れていくと、人のこころはすさんでいく。だからアートを日常に。時間はかかるけれどね。」と微笑む黒澤さんのメッセージがまた輪っかになりつながっていく。そんなイメージが、ポンと湧きました。