(40)いちばぎゃらりぃ侑香
【フラッガー】玉川侑香(いちばぎゃらりぃ侑香)
【時】11月1日(水)~4日(土)11:00〜18:00
【場】いちばぎゃらりぃ侑香 神戸市兵庫区神田町38-22 ヒラノマンション1F
http://ichibagallery.com/

 

「古布がつなぐ母の時代から貴女へ」というメッセージで古布からの再生。着物、帽子など身にまとうもの創作作品。手づくりアクセサリーなども展示販売します。産地直送のケニアコーヒー、ケニア紅茶も提供しています。(250円)

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「病は市(いち)に出せ」という言葉があるらしい。病、あるいは、悩み、自分ではどうにも抱えきれないこと、困難を「市」という開かれた場に出す。日々の生活のなかで、やせ我慢や虚勢を張ることなく、思いきって、深刻な状況に陥る前に周囲に相談しなさいな。ひとりで抱えこまないようにね。という意味合いで使われているようだ。 玉川侑香さんの営まれるいちばぎゃらりぃ侑香は兵庫区、平野にあった「平野市場」の店舗の2階で誕生した。震災の後、近隣の人がほっとひと息つけて、お喋りできるような場所を提供したいと畳6畳分にも満たない小さなスペースで始まったギャラリーは、いつの頃からか多くの人が集い、交流する「居場所」となった。「病は市(いち)に出せ」ここは、訪れる人の悩み、想い、嬉しかったこと、悲しかったこと、人生という名の長旅で背負う様々な荷物を少しのあいだ荷解きし、休息する峠の茶屋のような場所だ。 「金もうけより人もうけばかりしてきたのかも」そう語る玉川さんの顔は朗らかだ。毎月第4土曜日の夜に開かれるぎゃらりぃライブ「ひょうたんライブ」の参加費はプロ、アマを問わず、「出る人も観るひとも500円」その場を共有する人であるならば、みな対等だ。顔ぶれは、その日になるまでわからない。その場に集い、おなじ時を過ごす人たちに肩書きという野暮な値札はいらない。人生という名の舞台でそれぞれが主役を担う名優ぞろいの舞台をただ楽しむ。それぞれの人生を肴にして、夜はふける。歴史と文化に抱かれて、数多の人が交差してきた平野のまちに、見知らぬ私に出会いに行こう。ここは、「あなたのためのスペース」それぞれの日常と日常が交錯し、交流し、交歓することで、あたらしい何かに出会う場所。(垰下ルポ)