(19)TheeTrio
【フラッガー】隅野由征(ファッションデザイナー)
【時】11月3日(金祝)〜5日(日)14:00〜19:00
【場】TheeTrio 神戸市中央区海岸通4-3-20 甲南ビル302
【参】通常営業
http://theetrio.com/

 

toiroさんと一緒にTheeTrio + toiro「トイロ de トリオ」を開催いたします。詳細は(35)toiroをご参照ください。

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趣のあるビルの一室にある4.5坪の明るいアトリエには、隅野さんが企画デザインした洋服や靴が並ぶ。堂々とした立ち振る舞いの隅野さんだが、話をしていくと少し、今まで知らなかった一面が見えた。 意外にも隅野さんは、大学でまちづくりを学ぼうとしたことがあった。結局は学業を辞めて洋服の仕事を選び、勤務したセレクトショップでは販売員、店長、国内外のバイヤー、販売計画や生産管理、企画デザインと、実に幅広い仕事に就いた。そして独立後は「Thee Trio(ザ・トリオ)」の屋号で自ら商品企画を手がけ、販売する。遠方へ出張しお店を開くことも多く、北は秋田から南は熊本まで「キャラバン」と称して巡る。生産工場にも定期的に通い、現場を自分の目で確かめる。 一方で、どこかファッションに対して客観的な目線も持ち合わせている。例えば来店したお客さんに、自分本位に服を勧めることはない。「お客さん自身が、納得して決めるための環境を整えたい。気持ちよく服を選んでもらえたら嬉しい。」と語る。また他業種の人と共同でイベントを行うことにも意欲的だ。さらに今年の9月までは、KOBE STUDIO Y3の公開アトリエアーティストとしても活動していた。本人の口ぶりからするとまだアートとの関係については未知数で、今後に期待が高まる。 いろいろ経験したがりだと言う隅野さんは、傍目にはよく働く人に見える。でもそれは多角的に物事を見て、人と歴史を知り、そこで生まれる思いがけない出会いを信じているからこそ、できることなのだ。「自分(の本分)はファッションデザイナーではないのだろうなと思いつつ、つぎはぎでも自分のやれることをやっていきたい。」と語る隅野さんが創造するものは、実は関係や交通のような、かたちのないものなのかもしれない。(柴山ルポ)