【フラッガー】もりのぶこ(企画制作・コーディネーター)
【時】11月1日(水)〜3日(金祝)11:00〜16:00
【場】神戸市東灘区田中町4-3-9 啓心館
【参】参加無料・予約不要(但、ドリンク、ワークショップは別途有料)

幼少期に通っていたピアノのレッスンスタジオをそのままに、ふらっと立ち寄っていただける場を開きます。旅先でみつけたお気に入りのコーヒーやお茶を飲んでいただけるなど、店主の好きなものを詰め込んだ空間となる予定。切り絵作家naoleeさんの作品展示(グッズ販売有、作家在廊11/1予定)、クリスマスやヒンメリの本、日替わりのBGMにぼんやり耳を傾けていただける、余白のある空間と時間を。クリスマス飾りになる簡単オーナメントのワークショップも随時開催します。雰囲気だけを覗きにでも、お気軽にどうぞ。

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これまでは友人フラッガーのサポートで神戸文化祭に参加していた森さんが、今年は個人でフラッガーとして参加するということで、私は彼女に話を聞いてみたくなった。開口一番「アーティストでも何か特別な肩書きがあるわけでもない自分がどうやって神戸文化祭に参加できるかなって考えてたんだけど、、、」と控えめながらも、今考えていることを聞かせてくれた。幼少期からしばらく通っていたピアノの師匠のレッスンスタジオを自分の好きなことやものをあつめた空間として開放する。そのスタジオは彼女にとっての『神戸らしい場所』であると言う。和歌山に引っ越してからも毎月レッスンに通い、その後、吹奏楽やコピーバンド、音響学等にかまけてレッスンを辞めてしまってからも何かの折には電話をしたり顔を見せに行ったりしているそうだ。「師匠からはピアノ以外にも教わったことがたくさんある」と聞かせてくれたエピソードからは尊敬の想いが感じられた。そんな森さんがコーディネートする空間はどんな風になるのだろう。ピアノはもちろんレコードも聞ける。音がきれいに響くように設計されたスタジオでは、好きな音を気まぐれに流してみたり、大好きなクリスマスをテーマに友人の切り絵作家naoleeさんの作品を飾り、プチオーナメント作りのワークショップも計画中。お気に入りの益子のお茶やコーヒーも用意するそうだ。「訪れた人が自由にその空間を楽しんでもらえれば」と穏やかな声で話す。神戸に関わる人の数だけ日常があり、それらはゆるやかに交差し合いながら神戸をかたち作っていく。森さんが大切にしてきた『なにか』と『神戸らしい場所』を通して、また新たな神戸の一面が見えてくる。(高橋ルポ)